【「個人年金、今から入るのはソンなの?」
〜個人年金の上手な入り方〜】
唐突ですが・・・
本日の講義で、元宮さん(仮名)をご紹介させていただきます。
元宮さんは、入社して若いころに、個人年金保険に加入されました。
元宮さんの個人年金保険についての経験談を、ご本人からお話して
いただきますので、しっかりと聞いてくださいね!
(先に結論を知りたい場合は、文末をお読みください。)
♪・♪・♪・♪
こんにちは。ただいま宮越さんから紹介されました元宮と申します。
本日は、私が加入していた個人年金保険について
お話をさせていただきます。
私は、入社して間もないころ、生命保険の外交員さんから、
生命保険(死亡や医療保障)と個人年金保険をすすめられ加入しました。
当時は、まだ独身で、お給料に少し余裕があって、社会人になったから
保険には入ったほうが良いと思いました。
まず、私がどんな個人年金保険に入っていたのかを少し紹介します。
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加入した年齢 :24歳頃
毎月の保険料 :16,000円(およそ)
保険料の支払期間 :60歳まで
将来の受取る年金額:年間90万円+配当金
年金の受取期間 :60歳から70歳までの10年間の確定
よって・・・
保険料の合計 :690万円
将来の年金受取総額:900万円+配当金
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やがて結婚し、子供が生まれ、年々何かと支出がおおくなり、
貯金に回せるお金が少なくなってきました。
そんななか、長年の夢であった住宅を購入することになったとき、
どうしても頭金が足らないことになりました。
そこで・・・
保険の外交員さんに保険の見直しを相談して、
加入していた生命保険を見直し、個人年金保険は解約し、
この解約返戻金を住宅の頭金に回すことにしました。
おかげで、銀行からの融資をうけられ、住宅を購入することができました。
この個人年金保険を解約した結果、
今まで払った保険料にくらべて戻ってくるお金は約15万円ほど
元本割れしました。頭金の足りないお金は、親から借りるという手も
あったのですが・・何とか自分達で!という思いから判断しました。
確かに「もったいないことをした。」と思いますが、あのときは、
どうしても頭金として必要だったので仕方がありませんでした。
しかし、15万円の元本割れの代わりに念願の場所にマイホームを持つ
ことができ、今では、新しいダイニングで、家族4人食卓をかこみ、
庭では子供と愛犬とで遊ぶなど、幸せな毎日を過ごしています。
♪・♪・♪・♪
はい。元宮さん、貴重な経験談をお話いただきありがとうございました。
この、お話を聞かれた皆さまは、どんなご感想を持ちましたでしょうか?
どなたかの意見を聞きたいと思います。
それでは〜・・・、木村さん! どんな感想をもちましたか?
【木村さん】
「今、損をして将来に向けて得をする。という考え方で良いと思います。
具体的には、今、15万円の損を覚悟して、将来の家族の思い出を
作れるマイホームを手に入れる。ということですよね・・・・。」
なるほど、たしかにそうですね。
木村さん、ご意見ありがとうございます。
他にどなたか意見はありませんか〜?
【飯山さん】
「確かに今は、幸せを手に入れたからいいと思いますが、個人年金保険
に加入する前、すこし計画性がなかったのでは?と思います・・・。」
なるほど、それもあるでしょうね。ありがとうございます。
ここで、そもそも個人年金保険はどんな仕組みになっているのかを
検証したいと思います。
本宮さんと同じ年齢の【Aさん】が、現在販売されている
個人年金保険に入った場合、保険料がいくらで、解約した時期によって、
いくらお金が戻ってくるのか見てみましょう。
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●【Aさん】が現在販売中の個人年金に加入した場合。
加入した年齢 :24歳
毎月の保険料 :18,000円 ←(本宮さんより、2,000円アップ)
保険料の支払期間 :60歳まで
将来の受取る年金額:年間90万円+配当金
年金の受取期間 :60歳から70歳までの10年間の確定
よって・・・
保険料の合計 :777万円 ←(元宮さんより、87万円ダウン)
将来の年金受取総額:900万円+配当金
【15年後に解約した場合/39歳時】
保険料の合計:333万円 → 戻ってくるお金:311万円 →返戻率は93%
【20年後に解約した場合/44歳時】
保険料の合計:444万円 → 戻ってくるお金:432万円 →返戻率は97%
【25年後に解約した場合/49歳時】
保険料の合計:555万円 → 戻ってくるお金:561万円 →返戻率は101%
【36年後に解約した場合/60歳時】
保険料の合計:777万円 → 戻ってくるお金:850万円 →返戻率は109%
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
以上のように、現在の個人年金保険は、
長く支払いつづけないと元本割れしてしまいます。
個人年金保険は、途中で解約せず、10年間の年金を最後まで受取って
はじめて、金融商品としてのパフォーマンスが生きてきます。
そして、皆さんは、
個人年金保険料控除(コジンネンキン・ホケンリョウコウジョ)
という言葉を聞いたことがありますか?
少し乱暴に言うと・・・
個人年金保険に払い込む保険料が年間10万円であれば、
所得税では最高で5万円の控除が受けられるので、
所得税と住民税の負担が軽減される税法上の特典のこと。です。
もっと、乱暴に言うと・・・
例えば年収が500万円のサラリーマンであれば、年末調整で
1万円が戻ってくる場合もあります。
年間10万円支払っている人であれば、保険料の実質負担は
9万円になります。
詳しく知りたい方は、下記を確認ください。
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次のすべての条件を満たし、
「個人年金保険料税制適格特約」を付けた契約について適用されます。
・年金受取人が契約者またはその配偶者のいずれかであること。
・年金受取人は被保険者と同一人であること。
・保険料払込期間が10年以上であること(一時払は対象外)。
・年金の種類が確定年金や有期年金の場合、年金受取開始が60歳以降で、
かつ年金受取期間が10年以上であること。
=============================
ここで、【Aさん】が500万円の年収の場合で、個人年金保険料控除を
適用した実際の返戻率を見てみましょう。
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●【Aさん】
下記の( )内が個人年金保険料控除の適用を加味した場合を記載。
( )内を注目してください。
【15年後に解約した場合/39歳時】
保険料の合計:333万円 → 戻ってくるお金:311万円 →返戻率は93%
(318万円) (実質の返戻率は97%)
【20年後に解約した場合/44歳時】
保険料の合計:444万円 → 戻ってくるお金:432万円 →返戻率は97%
(424万円) (実質の返戻率は101%)
【25年後に解約した場合/49歳時】
保険料の合計:555万円 → 戻ってくるお金:561万円 →返戻率は101%
(530万円) (実質の返戻率は105%)
【36年後に解約した場合/60歳時】
保険料の合計:777万円 → 戻ってくるお金:850万円 →返戻率は109%
(741万円) (実質の返戻率は114%)
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さて、どんな感想をお持ちになりましたか?
個人年金保険料控除の適用により、
保険料が年末調整で払い戻されることで、実質負担が軽減されます。
よって、個人年金保険のパフォーマンスがあがることになるのです。
もし、年間の保険料が10万円を超えている場合には、
超えた保険料分については、適用されません。
例:
年間保険料が15万円の場合、15万−10万=5万円部分については適用なし。
【 質 問 】
個人年金保険に加入するときのポイントは何でしょうか?
はい。老後のセイカツ費にひつようなお金の準備方法は、
いろいろな箱(ハコ)を使って準備する方法があります。
例えば・・・・
・公的年金のハコ
・普通預金、定期預金のハコ
・個人年金保険のハコ
・401Kのハコ
・変額個人年金保険のハコ
・投資信託(その他金融商品)のハコ などなど・・・。
このように、個人年金保険は、
老後のセイカツ費をたくわえる1つのハコでしかありません。
昔の個人年金保険から比べれば、
現在の個人年金保険の利回りは低いです。
よって、老後セイカツ費を準備するためのハコを、
全て個人年金保険で用意しようと思わないほうが良いと思います。
ハコを分散する考えに共感できる人は、
個人年金保険料控除の枠を活用する程度(年間保険料10万円前後)で、
保険料を負担なく支払うことが、ポイントではないでしょうか。
もし、投資リスクのある商品には抵抗感がある人は、
個人年金保険のハコに頼る割合を大きくしてもよいでしょう。
また、人生には下記のようなハードルがあり、
飛び越えるにはお金がかかります。
そして、人によって、前後しますが、
飛び越えるハードルには順番があります。
例えば・・・・
結婚 → 子供誕生 → 住宅の頭金 → 住宅ローンと教育費負担で
支出増 → 子供独立 → 退職 → 老後の生活スタート。など・・・
今回の元宮さんのケースで考えると、住宅の頭金を貯めるまえに、
老後セイカツ費の準備をしてしまったのでしょうね。
飛び越えるハードルの順番を確認して、
個人年金保険に加入することが重要です。場合によっては、
子供の教育費の負担が少なくなってから、準備しても良いでしょう。
また、若いうちから加入するのであれば、支払う保険料に負担がない
程度で加入することが重要です。
●○● 結 論 (忙しい方は、ここだけ読めばOK!)
1.個人年金保険で、老後セイカツ費の全てを準備しようと思わないこと。
(老後セイカツ費を準備する一つの手段でしかないこと。)
2.保険料を年間10万円前後に抑えること。
3.加入するタイミングを見極めること。
そして、忘れないで下さい!
個人年金保険は、加入したら長い期間支払いつづけなければ、
元本割れすることがあることを。
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